Wonderland
青柳ひづる〜舞と踊りと旅と〜

室野井洋子さんのこと                 

ようやく少しだけ言葉にできそうです。

 

月に1度のワークショップに通うようになったのはいつからだったか・・・

多分、出会いは2009年あたりだっただろうか・・・

初めのころはそんなに頻繁には通っていなかった。

でも、この場の貴重さと私にとっての必要さに気づいてからは、

よほどのことがない限り、このために時間をあけて通った。

ここには、ここにしかない、場と時間と学びと人、があった。

毎回毎回違う場があり、私の知らない世界に出会えた。

 

だから、これからもそんな場に出会い続けられるものだと思っていた。

学びたいことがもっともっとあった。

踊りのことも、もっとお話ししてみたかった。

 

室野井さんの踊りは本当に幽玄で美しかった。

私は室野井さんの踊りが大好きでした。

東京で踊られる機会は近年では少なくなっていたけれど、

ワークショップで動く(踊る)、その姿でさえも

魅入ってしまうほど、美しかった。

 

でも、ある時、二人でお稽古した時に踊られた踊りで

ふと出現した、なんとも愛らしい、

冬に咲くちいさな花のような姿も忘れられない。

あんなに可愛らしい雰囲気をまとっている室野井さんをはじめて見た。

小さな秘密を垣間見たような気がしました。

 

もっともっと室野井さんの踊りが見たかった。

まだまだ学ぶ気満々でいました。

でも、ふわっと託していってしまいました。

 

 

先日、子どもたちのクラスのことを友人と話しているときに

私が意識として感じていた以上に、私は室野井さんから頂いてきていることが

こんなにもあったんだ!!!と気づいた。

私は室野井さんからギフトをもらっていた!と友人に話している自分に驚いた。

そして、そのことを子どもたちにもつなげようとしていた・・・。

そうだったんだな・・・。

 

もう、室野井さんに、受け取っています、つなげます、と

伝える手段は、私には踊りを続ける以外にはなにもない。

 

でも、それこそが託されたことなのだろう。

踊ってください。踊り続けてください。

と私は言われている。

こんなギフトをもらっては、「はい」というしかない。

 

 

私はワークショップを通した、

踊りを通した、室野井さんしか知らない。

それが私と室野井さんの関係だったし、それでよいのだと思う。

踊りのこと、踊りへの向かう姿勢、

本当にたくさん伝えてくださっていたのだと思う。

そして、まだ私が気づいていないこともたくさんあるのだろう。

踊って踊って踊り続けて、

少しずつ気づいていけたらいいな、と思う。

 

 

出会えて本当によかった。

ありがとうございました。

 

はい。

踊っていきます。

 

 

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白鳥の湖                 

5月6月は公演はありませんでしたが、

ちょっとした環境の変化やら、

子どもたちのリハーサル、自分のリハーサル・・・などで

気付けばあっという間に6月も半ば過ぎ、あさっては夏至。

 

下記の公演まであと約1か月となりました。

「ダンスが見たい19〜白鳥の湖〜」

詳細はこちら。

 

会場でもあるd倉庫の企画で、ある一つのテーマで

複数のカンパニー、振付家が日替わりで公演するというもの。

ムービングアースは一昨年の「春の祭典」、

そして今年の「白鳥の湖」と2回目です。

 

「春の祭典」の時も、まさかムービングアースが?

春の祭典やる?そんなダンスカンパニーみたいなことを?(笑)

と思いましたが、やってみると、

ムービングアースがずっとやってきたこと、は

春の祭典に流れているものと実はとても共通していたので、

違和感なかったのですが、

 

今度は「白鳥の湖」と聞いたときは、ボス以外のみんなは

さすがに今度はやらないだろう・・・・・、と思っていましたが、

そんな私たちの予想など、ことごとく裏切っていくボスの自由度はさすがです。

 

 

ちなみに私は一応バレエ出身でして、約20年弱バレエをやっていました。

もちろん、トゥシューズはいて白鳥のコールドバレエも踊っていました。

白鳥とシルフィードのコールドのリハーサルは本当に過酷だったなぁ・・・

その音楽聴くのも嫌になるような、そんな頃、まさかこんな形で

「白鳥」を踊るとは夢にも思ってなかったし、

バレエを決死の覚悟で辞めたころ、

トゥシューズも何もかもバレエにまつわるものすべて捨てたあのころ、

まさか再びこんな形で「白鳥」を踊ることになるとは夢にも思ってなかった。

 

本当に人生はわからないものです・・・ということがよくわかります(笑)。

 

バレエの振りはもう染み込むほどやったので、

今でも踊れますが、バレエはもう挫折しきるほどやりきって、

全部捨てて、一度死んで、すでにあれは過去生だった、という感覚なので、

ムービングアース版「白鳥」を踊るのになんの抵抗もありませんが、

(むしろこんな形で踊ることになったのを楽しんでいますが)

まぁでも、そもそも「白鳥の湖」ではあるけど、

「白鳥の湖」ではないからな・・・

まぁそうだろうとは思っていたけど。

なんだか松とか?鶴とか????????自由だ・・・・・。

はてさて、ムービングアースの「白鳥」はどこへ辿り着くのやら?

 

ムービングアースとしてもかなりレアな公演になる思います。

ぜひ目撃しにいらしてください。

(1回公演で、例年どこも完売になっているようです。

ご予約はお早めに・・・)

 

7/29(日)19:30〜  d倉庫

ダンスがみたい19〜白鳥の湖〜

 

 

 

 

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「星のたね」発表会                 

ダンスクラス「星のたね」の2回目の発表会が無事、終了しました。

 

関わってくださったすべての方、もの、場、・・・

見に来てくださった方・・・

そのすべてが相まって、本当によい空気感に包まれた、

気持ちのよい場になりました。

 

(↑本編終演後も踊っている(笑)。)

 

この空気、この場、が立ち上がったことは

私にとって、これからの道にまた、ほんのり薄明りを灯してもらったような、

でも、同時にその先の奥深さがさらに増したような気もして、

なんとも言えないドキドキ感もあり。

 

それでも心強いのは、この空気感を共有した仲間たちがいること。

 

 

ありがとうございます。

これからもよろしくお願いします!!!

 

 

このクラスを2年前に引き継がせてくださった前任の方が

「クラスは実は生徒からこちらが学ぶ場。」とおっしゃっていました。

本当にその通りだな。

 

自分が踊っているだけではわからなかった、見えていなかったことを

このクラスがあることで、たくさん教えてもらっている。

そして、それは自分が踊る上でも本当に多くのことを

学ばせてもらっているな、と思います。

知らず知らずのうちにいただいていること、いただいてきたこと、

きっと私がまだまだ気づいていないことはたくさんあるのだろう。

 

 

またコツコツと自分の道を地道に歩んでいこうと思います。

 

 

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「肌の海を辿る」展                 

友人で衣装家の田村香織さんの作品展「肌の海を辿る」での

パフォーマンス(私の回)、無事終了いたしました。

 

 

意味なんてしょせん後付けかもしれなし、

空想に過ぎないのかもしれないけれど、

それでも踊ってみて、そのうえで感じたことは

たとえ空想だとしても、私にはもうちょっと

たしかなことのように思える。

 

今回は衣装展の中でのパフォーマンスということで、

なんらかの形で衣装と絡めたパフォーマンスを、というオーダーはあり。

会場に打ち合わせに行って、田村さんと話しながら、出てきたことは

とてもとてもシンプルなことでした。

簡単に言ってしまえば、ただ衣装を「受け取る(受け渡される)」ということ。

本当にそれだけをただただ、丁寧にやろう、と思いました。

どうしてだか、それ以外には考えられない、と思いました。

(それは多分、私が6年前にはできなかったこと、だったのかもしれない。)

 

今回の衣装はちょうど6年前の4月に本番を迎えた衣装でした。

その時とは場も条件も、やることも違ったので、

その時の作品とは全然違います、と話していました。

が、踊って、アフタートークをして、すべて終わって帰ってからふと思いました。

これは本当は6年前のあの時にもうすでにあったのではないか?

踊られなかった、もう一つの踊りとしてそこにすでに存在していたのではないか?

例えば、私と田村さんの間に交わされていた言葉以外のなにか、とか。

あの作品のそれ以前に、もしくはその裏側に。

そして、6年たった今回のパフォーマンスの向こう側には、

私がこの日はけたあの穴の先には、

6年前のあの舞台が続いているのではないか?

でも、もしそうだとしても、それは6年前には舞えなかった。

多分、6年後の今しか舞えなかった。

そんな「another dance」。

 

そういえば、この衣装、つなぎ目がないですね。

ぐるっと一つながりで、

始まりと終わりがなく・・・・・・・

今回のパフォーマンスも。。。。。

 

これは見てくださった方がアフタートークで教えてくださったこと。

これには私も気づいていなくて驚きました。

 

・・・はぁぁぁぁ・・・田村さんはいったいなにを受け取って

この衣装を作ってくださったのだろう・・・・・・

 

 

やる前は、場が違うから、でも衣装は同じだから、

全然違うけど、なにか重なることはあるのかも・・・くらいに思っていました。

でも、そうではなくて、裏と表だったのかもしれない。

でも、あの時の作品の裏側を明らかにした、解き明かした・・・わけではなくて、

裏と表がひっくり返った。そんな感じ。

 

それでも、多分、今回のことは

本来はやっぱり裏側なのだ。

でも、それが今回は衣装という側から入っていったことで、逆転した。

逆転して見えた世界は予想外だった。

 

衣装は、この場は、私が思っていた以上に

私になにかを伝えてくれたような気がする。

 

一つものをつくること、

(作品をつくること、衣装をつくること、舞い、踊ること、

もっと言えばたった一つの動作、も。)

そこに連なるもの、伴うもの、

その大きさというか、計り知れなさというか・・・に

少し空恐ろしさ、さえ感じるほどです。

怖さ、というより、畏れ、のような。

 

今回のことは、踊りの場ではなく、

こういう場だからこそ、で

こういう機会でなければ出来なかったし、

起こらなかったと思う。

 

でも、これはたしかに起こり、私は手渡された。

多分、これからの課題を。なにかを。

 

すごく貴重な機会を頂いたのだな、と思います。

 

まだまだ書ききれないくらいいろいろなことがあった気がするけれど、

とにかくそれくらい私にとっては、大きな場になりました。

 

 

このような機会を与えてくれた田村さんに、

そして、私に踊りを通してなにかを伝えてくれた「衣装」に、

そして、場をサポートしてくださったすべてに感謝です。

 

 

今回のこの企画、やってみた者の身をもって、言います!

本当におもしろい企画です。

アフタートークも含めて本当に興味深い。

私も都合さえ合えば毎日行きたいくらい。

ちなみに昨日は私はお客さんとして参加しましたが、すごくおもしろかったです!

毎日行って、毎日見て、毎日聞きたい。

(もう期間中行ける日がないのが本当に残念です。)

絶対皆さんそれぞれ捉え方が違うから、

毎日全然違うパフォーマンスだと思うし、

毎日全然違う場になると思うし、

トークもそれぞれかなり突っ込んだ話が聞けるのではないかな、と思います。

 

9日(日)までやってますよ〜。

ぜひ足を運んでみてください。

 

詳細はこちら→田村香織

 

 

 

 

 

前日に現地リハに向かったときは

駅に着いた途端、突然の雷雨だったのに

(でも雷雨に清められた感じがしたから悪くなかったけど)

この日は快晴!

時間がちょっとあったので、

乗換駅の大崎駅近くにあった神社へちょっと寄り道。

桜咲く。

 

板橋駅も桜咲く。

 

会場のくすのき荘と、

田村さん製作の衣装たち。

 

わかる人にはわかる?噂の?「角」

(「穴」の写真はありませんでした(笑)。)

 

 

 

 

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衣装と踊り                 

今日は衣装家の田村香織さんと打ち合わせでした。

もともとは今度の子供たちのクラスの発表会で使う衣装を相談しようと

連絡をとったのですが、色々やり取りをしているうちに、

子供たちのクラスでは、衣装作りのワークショップをしてくださることになり、

また、4月の香織さんの作品展では、私が踊らせていただくことになりました。

 

香織さんには以前、3着ほど衣装でお世話になっていましたが、

最後に作ってもらったのが2012年だったので、5年ぶりの再会でした。

でも、会って話したりしていると、ああ、なんだかこのタイミングも

実に巡り合わせだなあ、・・・と思うような再会でした。

 

今回の香織さんの展示で大切にしていることや、私が今大切にしていることや、

なんやかんや・・・・・ありつつも、ふっと、その場所にいたら、

今回の展示の中のパフォーマンス、また、パフォーマンスの衣装が

浮かび上がってきました。

それは「万象連歌vol.1ーはじまりのうたー」で作っていただいた衣装、でした。

 

香織さんと衣装を傍らに話しながら思い出しました・・・、あの時のこと。

その公演は2011年の4月3日でした・・・・・。

本当にいろいろあった、春でした。

ある程度きちんとした自主公演、ソロ公演をした第1回目、はじまり、

・・・だったのもあり、なにか「はじまる、はじまり」というところを

思いながら作品を作っていたのですが、

まあ、いろいろなことが起こり、3.11まで起こってしまって・・・。

作品の持つ意味がもうどんどん否応なく変わってしまった・・・

そして、終わってみると、「はじまりのうた」ではなく、

「おわりのうた」だった、と気づいたのでした。

ああ、これは今までのなにか、に別れを告げるために、

それまでのなにか、をちゃんと終わらせるために、

踊らなくてはいけない踊りだったのだと・・・・・・・。

公演が終わった後はひたすらぽっかりと穴が開いたような、本当に空虚で、

もうこれから先、こんな踊りを踊ることはないかもしれないな・・・と。

まぁ、実際は今も踊っているわけですが。(むしろやっと踊り始めた、かな。)

でも、この公演を境に踊り方や踊る意味や、作品をつくるということや、

ものごととの関係の結び方・・・などなど

あらゆるものがもう、勝手に変化してしまって、

私はそれを受け入れるしかない(自分のことだけど。)という感じでした。

 

さて、その作品の中に衣装が重要な役割を果たすシーンがあって、

今回香織さんとお話していて思い出したのも、そのシーンでした。

それも作ったときはそこまで思っていなかったのですが、

最終的にはすごく意味をもってしまった、という感じです。

 

その時の衣装とあれから6年後のほぼ同じ時期(1日違い)に

再び出会う、ということ。なんなのでしょう・・・。

それは踊り終わって初めてわかるような気がします。

それに出会ってみたい・・・だからそれを引き受けてみよう、と思っています。

 

 

香織さんの展示は4/3〜9で

北池袋の「くすのき荘」というスペースでやっています。

私はパフォーマンス初回の4/4(火)18時〜踊らせて頂きます。

ト、ト・・トークも・・・

(私のこと知っている人はわかると思いますが、

私、トークとかは・・・すごく苦手なのです・・・。

挙動不審になるかもしれませんが・・・がんばってみます。。。)

 

期間中、私のほかにも様々なダンサーさんやパフォーマーさんの

パフォーマンス、トークがあります。

同じ身体表現者でも、本当に様々。

やるものも、理由も、作る理由も、作り方も違うだろうし、

それが違うと当然衣装との関りも違うと思います。

そんな様々なあり方に出会えるのもおもしろいのではないかと思います。

ぜひ、(連日?!)足をお運びいただければ、と思います。

 

詳細はこちら。→田村香織

 

 

さて、そして、香織さんによる衣装ワークショップはいよいよ今週末です!

様子はまたこちら→「ひとつぶの種・星のたね

でレポートしたいと思います。

 

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